「
太陽の塔内覧」
36年振りに見る「太陽の塔」内部は、照明が少なくて薄暗い。
が、壁面のうろこ状の突起物(名称が分からず)の真っ赤な色が目に飛び込んで来る。
その色はマグマを連想させる。 上部を見上げるが暗くてよく見えない。
「生命の樹」が・・・当時、大勢の観客に驚きの目で見つめられた、高く伸び、生き生きと輝いていた五色の「生命の樹」。
今は・・・樹には埃が積もり、心なしか色褪せて、ゴリラ、恐竜、アンモナイト、三葉虫など約20体だけを留めて、だだ静かに立っている。。。
塔内へは、お祭り広場スタンドの入り口から入り、地下通路を通って搭背面下部から入る。
通路には、当時の塔内展示物などのパネルが展示されているが、整列しての歩行で見ることが出来ず、通路、内部共に撮影禁止・・・そのため、見学した事柄に曖昧な点があるかも。
36年の時の経過で感動、記憶も薄れがちな私、当時の万博ガイドブックで予習しての参加。。。
当時、「太陽の塔」の内部に作られた高さ45mの「生命の樹」は、五大陸を象徴する色、青・黄・黒・緑・赤で作られ、生命を支えるエネルギーの象徴、未来に向かって伸びていく生命の力強さを表現していた。
単細胞の原生生物から人間が誕生するまでを、年代ごとに代表的な生物の模型で示されていた。
「地下・根底」の世界から塔内に入ると、地底から燃え上がる炎に照らし出されたおびただしい原生動物の群れに出会い、やがて4基のエスカレーターに運ばれて<三葉虫時代>から<魚類時代><両棲類時代><爬虫類時代><哺乳類時代>へと、その進化のあとを辿りながら昇っていった。。。
展示されていた模型は約300体、そのうち何体かは、まるで生きている様に動いた。
塔内には、地底から響く「地底の歌」と頂上から降り注ぐ「天上の歌」が同時に流れ、この二つが溶け合って「生命の讃歌」を歌い上げていた。 (万博公式ガイド参照)
当時の搭、テーマ館などの映像を見ること約12分、展示物を見ながら簡単な説明を聞き、30分足らずの見学。
映像の中で、エスカレーターに乗り、喜々としてマンモスを見つめていた少年も今はオジサン!?
見学者の多くは万博を知らない世代、この内覧からどの様に当時を想像するでしょう???
(10月28日)
「生命の樹」
万国博オールガイド(実業之日本社)誌から